昨日から来ている、福島県南相馬市『原ノ町』。
昨夕は地元の盆踊り大会が催され、夏祭りの会場では復興の盆踊りが繰り広げられたそうです。
ランチは、ホール楽屋前の蔵を改造したという、古民家風の風情ある素敵なレストランでゆったりといただきました。
『南相馬市民文化会館ゆめはっと』。
お盆の今日、念願が叶いようやくこの地へやってくることができました。
震災までは度々訪れていた、大切な、そして想い入れのあるホール。
ステージに出て行った途端、大きな拍手に包まれました。
こんなにもたくさんの方々にいらしていただけるなんて思わなく胸が熱くなりました。
二年前の東日本大震災の時には、この地域にも津波が襲い亡くなられた方も多くいらっしゃいます。
このホールも、しばらくの間避難所として使用されていたそう。
ゆめはっとのジュニアオーケストラの子供たちも、この二年間沢山の様々なことを乗り越えてきたはずです。
そんな中、大切に音楽を奏で続けてくれたことは、どんなに勇気づけられたことでしょう。
色々な想いを込めて『バッハの主よ人の望みの悦びよ』からコンサートは幕を開けました。
聴いてくださる方と、演奏をする側が、コンサートをつくるスタッフの方々と、このホール『ゆめはっと』で再びひとつになること。
それぞれの心の中にほっこりと灯りが灯り、とても大きな力になったように思えました。
『人と音楽』きっときっと、生きていく上で欠かせないもの。
ありがとう『ゆめはっと』。
ありがとう、原ノ町のみなさん。
