ゲネプロ前のひと時。
昨日までの唇や体の筋肉疲労を癒す時間。
そして、集中への気持ちの切り替えをコントロールする時間。
いざ、東京オペラシティへ。
ホールの響きを確認しながら、リードの調整です。
プログラムの奥に、作曲家高昌帥(コウチャンス)さま。
以前、度々審査員のお仕事をご一緒させていただいたことがありますが、穏やかで気さくな素敵な紳士です。
拓馬、先日発売された、ビュッフェ・クランポンの新しいBbクラリネット、BCXXI(BC21)のホールデビューでもありました。
どんな音かな、楽しみにしていました。
手前は私のトスカ。奥がBCXXI。→見えにくいね
素晴らし過ぎるソロでした!
伸びやかでふくよかなフォルテは、包み込まれるような余裕のある響き。
ピアニッシモはあたたかく、せつなく繊細。
ハイトーンは天に昇ってゆくようなエレガントさと上品さがありました。
音楽が心に染み渡るって、こんなことを言うのかもしれません。
メンバーも感動して涙ぐんでいたくらいです。
12歳の時に出逢った拓馬は、私の想像をはるかに超える素晴らしいクラリネット奏者になりました。
本日のクラリネットセクション!
新しいコンサートマスターを迎え、シエナウインドオーケストラは、まだまだ進化しています。
終演後、高昌帥さまと。
マインドスケープも協奏曲も、変拍子祭りでパッセージも超難しく、最初は譜読みで挫けそうになりましたが、やればやるほど面白さややり甲斐がでてくるような、素晴らしい曲ばかりでした。
ご自身の指揮で演奏する機会に恵まれ、記憶に刻まれる素晴らしい公演になりました。
沢山のお客様にご来場いただきありがとうございました。