LocoMoco LIFE

シエナウインドオーケストラ クラリネット奏者 飯島泉のブログ

卒業★オメデトウ

日中は20度!
とうとう桜が開花しました!
この季節街の中では、鮮やかな袴を着た女子大生を沢山見かけます。
わー、『卒業』か〜、可愛いな〜(((o(*゚▽゚*)o)))。
想えば、アタシにだってピッチピチ(ブッヒブヒ?)な時期があったわけですよ。
では、回想シーンへ。。。

高校生の時、卒業式と受験日が重なり東京に居たアタシ。
卒業式には出られなかったから、とっても寂しかったな。
友人や仲間や先生と一緒に撮った卒業式の写真はもちろん一枚もないもん。
その日を境に、全国バラバラに進学して行った仲間たち。
今みたいに携帯やメールもないし、それっきり連絡が途絶えた人も多いよ。
受験を終え実家に帰たら、卒業証書が届いていたっけ。
制服を最後に着たのは受験日だものね、笑。
そんな訳で、なんとも呆気ない卒業でしたとさ。
でもね、吹奏楽部だった友達たちは今だに強い絆で繋がっているよ。
アタシにとって生涯かけがえのない、とても大切な友人たち。
これが高校時代の『 た か ら も の 』。

そして田舎から上京したアタシも、晴れて花の女子大生〜!
大学の『クラ研』(クラリネット研究室) にて。

何から何まで親にオンブにダッコ、甘えて育ったアタシにとって、生まれてはじめて親元を離れ暮らすことが不安でたまらなかったね。

最初の一年は寮に居たけれど、二年目からは一人暮らし。
電話も無かったし、テレビも無かったし、ラジカセだけが唯一音の出るもの、笑。
この時、大袈裟だけど人生ではじめて独りぼっちの心細さを実感した時だった。
近くの酒屋さんに赤電話しかなくて、実家に電話する時は10円玉を貯金箱に沢山貯めておいてさ、ジャラジャラいつ切れるか不安で話してたっけ。
でもさ、生活って慣れるものだねぇ〜。
アタシの一人暮らしの、六畳のワンルームアパート。
この小さなキッチンで、怪しい料理を作っていたっけな。

アタシは音大だったけれど、同じ音楽を志す人たちが全国から来て居て、そのうち友達もたくさん出来て、毎日がとっても楽しくなってきた。
そしてアタシもいつの間にやら、強く図々しくなってきたんだろうね、笑。
高校では出席できなかった卒業式だったけど、大学の卒業式は張り切って出席しましたよ!
20歳の成人式には田舎に帰れなかったし「晴れ着もいらないよ〜」「その代わり楽器買ってー」なんて、勝手な娘でした。
そんなこんなありましたが、母が卒業式に晴れ着を用意してくれてね。
母親とは、本当にありがたいもの。
同じ専攻の親友Mと一緒に着た『お振袖』は、袴ばかりの中で逆に目立っていました。

学生最後の卒業式、終わって欲しく無かった!
大学生活はアタシにとって、独立のスタート。
人生が変わるくらい大きな4年間だったもの。
この写真は、故 池松和彦先生と同期の門下生。
『ザ ホテル ニューオータニ』にて卒業式後の謝恩会。
一生、気楽な大学生がいいね〜。笑

これは『卒業演奏会』の写真。
今回の『卒業』のテーマで過去をいろいろ振り返ってみて、改めて思ったこと。
あの頃はこんなには思わなかったけれど、『卒業』って素晴らしいと思う。
何年間かのひとつのカリキュラムを成し遂げ、修了する。
その中に、勉学はもちろん、沢山の支えがあり、出逢いがあり、成長があり。
将来への大きな『START』を導き出す。
誰もが当たり前に通り過ぎているけれど、実に感慨深いよ。

そして、アタシのお弟子さん、T君&Mちゃん。
2人が今月音大を卒業しました。
オメデトウ!オメデトウ!

そして、アタシが指導する中学校&高校の卒業する生徒諸君。
オメデトウ!オメデトウ!

それぞれの道で、新たなSTARTをして欲しいな。
『卒業』の喜びを噛み締めて、頑張れ!若人!