今日から、シエナ東北ツアー再開。
東北のスタートは宮城県『名取市文化会館』。
今年の春にも来ましたが、マエストロ佐渡さんと、何度も訪れているところです。
あの悪夢のような震災から、佐渡さんと訪れるのははじめてです。
私にとっても、思いいれのあるところ。
コンクールの審査で度々呼んていただき、地元の先生たちともすっかり親しくなりました。
震災のこと、それに伴い、子供たちや家族、家や学校や生活、たくさんのことがかわってしまったこと。
そして、心のこと。
近くをドライブした時に見た、今も、あちこちの道や田んぼに船が打ち上げられそのまま月日が経っている様子。
津波の恐ろしさを容易に想像できます。
私にできること。。。
心を込めて演奏させていただくことしかありません。
ホールのあちらこちらでは、すすり泣く方、ハンカチで顔を覆い泣き崩れる方たち。
どんな想いで聴いていらしたのでしょうか。
本番には、いつも来てくださる学校の先生の姿がありました。
元気な生徒たちも沢山連れて来てくださいました。
一緒にアンコールの星条旗を演奏し、握手をしてお別れしました。
また来年、お会いできるといいな、それまでお元気で、そんな願いを込めて。
いつもいらしてくださりありがとうございます。
名取の皆さんの笑顔と、また来年もお会いできますように。
（写真はいつも楽屋へ差し入れいただく『笹かまぼこ』）
