LocoMoco LIFE

シエナウインドオーケストラ クラリネット奏者 飯島泉のブログ

『マーストリヒト』観光

本日もお届けします「旅のレポート」。
内容、やっぱり濃いですよ〜。
まずはお茶でも入れて、ゆっくりとお読み下さいませ(^_^;)!

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大学のH先輩の住む、オランダ南部に位置する「マーストリヒト」。
テディも私も、今回初めて訪れた地です。
マーストリヒト」とは、「マース川の渡し」という意味があります。
オランダ、ドイツ、ベルギーの3カ国が隣接するところ。
その特異的な地理から、過去に20回以上も占領された悲しい過去があります。
19世紀にオランダ領になったそうです。

マース川に架かる『聖セルファース橋』
オランダ最古の橋のひとつ、13世紀の石の橋です。
ここを渡ると、旧市街へ入ります。

街の中心部にある『マルクト広場』に、ひときわ目立つ『市庁舎』があります。
17世紀に『市庁舎』が完成しました。
この市庁舎には、43個のカリヨンがあります。
ちょうどカリヨンの音を聴くタイミングに居て、街を響く音に感動しました。
Hさんから「ブログに貼ってね」とカリヨンの音が届きました(^▽^)!
イェーイ!感激っ!ご堪能下さい〜。
http://www.youtube.com/watch?v=_dT0sMX_eG8&feature=youtu.be
(Hさん、ありがとうございます、ブチュ♡)
余談ですが、ヨーロッパには『カリヨニスト』なる奏者がいます。
大きな鍵盤のようになっていて、それを手拳で叩き、鐘の音を奏でます。
カリヨンの試験の時には、街中に審査員が散ってその音や響きを審査するそうです。
残念ですが、日本では活躍できない職業ですね( ^ ^ ;)。

このマルクト広場に、美味しそうな屋台が出ていました。
オランダ名物『にしんの酢漬け』

これ、ファーストフードなんです。
しっぽを持って、上を向き、そのままお口に入れて食べます。
「美味しい〜っ!」
シメサバみたいな感じです(^∀^)。

続いて、『ムール貝のフライ」
こちらも、激ウマです(*^^*)!
お行儀悪いけど、寒い中、揚げたてのフライを歩きながら食べるのは美味しいもの!
こんな風に、屋台でお惣菜が売られています。

旧市街で一番古い場所『フライトホフ広場」
ここには、二つの教会があります。
左側の赤い教会が「聖ヤン教会」
高さが70メートル『聖セルファース教会』の洗礼堂として建設されたそうです。
いつ建てられたかは不明ですが、1218年頃にはすでに在ったそうです。
赤い塗料は、かつては牛の血で染めていたそう、恐い。。。
右側の可愛いらしい教会が『聖セルファースバジリカ教会』
6世紀『聖セルファース』のお墓の上に、木のチャペルを建てたのが始まり。
その後、12世紀にこの教会が建てられました。
オランダで唯一、お墓の上に建った教会です。
そして、感動的だった『聖マリアバジリカ教会』
1000年余前の、街最古の建物です。
ほとんど窓の無い教会で、中は真っ暗でとっても静か。
残念ながら、中での撮影はできなかたので、入り口だけ外からパチり★
教会入り口の小さな礼拝堂に、15世紀の聖母マリア像があります。
この聖母は、溺れる人を救った奇跡から『海の星の聖母』と呼ばれているそうです。
沢山のキャンドルが揺らめく中、幻想的で美しいマリア像が浮かび上がっていて、とても綺麗です。

これは『地獄門』と言われ、いまだに現存する門のひとつ。
マーストリヒト旧市街の南に位置し、1229年から2世紀に渡り防衛の門として使用されました。
中世の都市は、街を城壁が囲み、限られた城門からしか出入りが出来ませんでした。
当時は門の正面に、ペスト患者を隔離した『ペストハウス』があり、門を一旦出たら二度と城内には戻れなかったそうです。
そのことから『ヘルポースト(地獄の門)』と名付けられたそうです。
また素敵な『教会』?
と思ったら、、、
なんと『本屋さん』でした(@▽@)!
書店『セレクシーズ・ドミニカーネン』
13世紀の使用されなくなった教会を利用しています。
教会の中心だった部分は、カフェになっています。
上から見ると、素敵!
テーブルが『十字架』です。
教会のイメージをそのまま上手に再現しているのですね。
実はこの後、広場を歩いていたら事件が!
Hさんが「ア、アンドレリュウ!本物っ!」と大慌て。
マーストリヒトといったら、アンドレリュウだよね」なんて、ちょうど彼の話しをしていたから「まさかーっ!」。
ところが、振り向いたら ” モノホン ” !
偶然遭遇しちゃったのですから、クリビツ、チーキョクでしょ!
指揮をしながらバイオリンを弾いてしまう彼は、カリスマ的存在で日本でも大人気です。
アンドレ・リュウに興味のある方はクリックを↓>
http://www.youtube.com/watch?v=9O5iitmIKmo&feature=player_embedded#!
さすが、リュウ様?!
広場を髪の毛をたなびかせ、颯爽と歩いていました (^ ∈ ^)〜♪
そして、またお惣菜屋さんで再会。
「アタシ達の後つけてきた?」ってくらい何度も再会。
スープ買っていたのを目撃しちゃいましたよ。
そりゃ、リュウ様だってスープくらい買うだろうけどね。
ふふっ、何だか面白ーっ(*^▽^*)!
いやー、とってもイイ思い出になりました 〜 ♪

オランダ『マーストリヒト』。
欧州連合成立の契機となった「マーストリヒト条約締結」の街。
経済の緩やかな連合から、政治連合への大きな流れを作った条約です。
こんな大きな条約とは裏腹に、実際は小さくて可愛らしい「オランダらしくない」街でした。
Hさんが居なければ、訪れることがなかったかもしれません。
アムステルダム』のようなオランダとは全く違う、ドイツやベルギーに似ているような、そんな気がしました。

我が家の冷蔵庫にペタンと貼ってある、マーストリヒトのマグネット。
Hさんが『聖セルファース橋』で買って下さったもの♡。
その下には、Hさんが書いて下さった「パンケーキの作り方」のメモが貼っています。
冷蔵庫を開けるたびに、ちょっぴりオセンチになってしまいます。

Hさんが週に一度、パイプオルガンを弾いている教会。
次回は絶対、Hさんのパイプオルガンを聴きたいな。


Hさん、また絶対に行きますからね『マーストリヒト』。
その後の列車の中で、ボロボロのテディとアタシでしたとさ( ; _ ; )。